当院の特徴
これまで皆様に長らく親しんでいただいていた「ひだか脳神経外科」は、令和6年6月1日より「どい脳神経外科」と名称変更して、新たにスタートすることになりました。
これまでの「ひだか脳神経外科」の画像やカルテは全て引き継いでおります。過去に受診された事のある患者様については過去画像と比較しながら診察することができるためご安心ください。
「どい脳神経外科」は、沖縄北部では数少ない、脳神経外科と脳神経内科の疾患を総合的に診療するクリニックです。リハビリテーション科では、開放的なリハビリ室で理学療法士等による治療が受けられます。顔面麻痺、脳卒中、事故、術後後遺症、脊椎脊髄疾患などに対して理学療法や物理療法を行っています。
軽い頭痛、めまい、痺れなどであっても、脳卒中や腫瘍などの重大な疾患が隠れていることがあります。当院にはCTとMRIがあり、必要な場合には当日に頭の検査を行う事が可能です。軽い場合にも気になる症状がありましたらお気軽に来院ください。
片頭痛に対しての治療のほか、顔面けいれんや、脳梗塞などの後遺症である痙縮(けいしゅく)に対しての取組みや、脳ドックをはじめ、生活習慣病や不眠症の治療など、脳の病気の早期発見や予防に力を入れていきます。
院長は20年の間、臨床の場で脳神経外科の診断・治療・手術に携わってきました。患者様に手術が必要かどうかについても見極めることが可能です。必要に応じて専門の病院に紹介させていただきます。脳・脊髄・脊椎・神経・末梢神経のことは、当院にぜひご相談ください。
診療科について
脳神経外科
脳神経外科では、頭痛・めまいなどの症状や、脳梗塞・脳出血・脳動脈瘤などの脳血管障害(脳卒中)、脳腫瘍、頭部外傷、脊髄や脊椎の疾患、末梢神経疾患などの治療を行います。
当院長は脳神経外科専門医です。脊椎脊髄外科専門医とも連携を取っています。
脳神経内科
脳神経内科では、三叉神経痛や、振戦・顔面けいれん・ジストニア・ジスキネジア・チックなどの不随意運動をはじめ、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、多発性硬化症、重症筋無力症などの神経変性疾患、てんかん、認知症(もの忘れ)などの治療を行います。
高血圧、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病を防ぐことは、動脈硬化や、脳梗塞などの脳血管障害の予防につながります。また、病気にならないためには、ストレスを溜めない生活が重要です。そのためには、良質な睡眠も欠かせません。当院では、生活習慣病や不眠症に対する治療も積極的に行います。
リハビリテーション科
医師の指示のもとで、理学療法士が「脳血管疾患等リハビリテーション」や「運動器リハビリテーション」、スタッフが「物理療法」などを行います。
疾患の特徴や状態、患者様の目標をもとにリハビリプランを策定し、生活の質を維持・向上させることを目的にリハビリを進めます。
検査について
当院ではMRI、CT、血液検査、心電図、エコー、レントゲン等、必要に応じて検査が可能です。
MRIとCTについて
脳神経外科や脳神経内科の疾患を診断するのに欠かせない検査機器です。
MRI・A
MR Iは強い磁場と電波を照射して体の状態を断面図として描写します。MRIを利用して血管を撮影する方法をMRAと呼びます。MRI・Aは脳や脳の血管の検査や、脊椎・手足などの関節軟部組織の描出に優れています。造影剤なしで、血管の画像撮影が可能で、検査時間は一部位あたり20分程度です。放射線による被曝がないのも特徴です。ただし、入れ歯などの金属が体内にあると、撮影できないことがあります。
MRIは、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、奇形、脊髄疾患などの早期発見に役立ちます。
MRAは血管の狭窄・閉塞の有無や、血管奇形、血管解離や動脈瘤(こぶ)などの早期発見に役立ちます。くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などにつながる疾患の早期発見につながる事があります
CT
CTとは頭や体幹など人体の周りを回転しながらX線を照射して、コンピューター情報処理することで断面像として描写します。X線には空気は通りやすく、骨は通りにくい性質があり、短時間に広範囲撮影を撮影することが可能で頭部や脊椎の検査の場合には5分程度の短い時間での検査が可能です。出血、石灰化、骨折などの診断が可能で、脳出血、くも膜下出血、脳挫傷、骨折などの外傷、脊椎変性疾患などの診断に特に有用です。
ボツリヌス療法について
当院では、顔面けいれんや、体の痙縮(けいしゅく)などに対して「ボツリヌス療法」を取り入れています。
ボツリヌス療法では、ボツリヌス菌という菌が作り出す「ボツリヌストキシン」という天然のたんぱく質を有効成分とするお薬を注射します。ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させる神経の働きを抑える作用があります。
※ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないため、ボツリヌス菌に感染することはありません。
ボツリヌス療法で期待できる効果
顔面けいれんの改善
「顔面けいれん」とは、自分の意思に関係なく、顔の片側の筋肉が無意識にピクピクと動く状態です。痛みはありません。顔には、目を閉じるための筋肉、口を開けるための筋肉、笑うときに使う筋肉などがあります。
けいれんする部分の顔の筋肉にボツリヌス療法のお薬を注射することで、表情筋のけいれんを抑える効果が期待できます。
痙縮の改善
脳出血・脳梗塞などの後遺症に「痙縮(けいしゅく)」という症状があります。麻痺のある部分の筋肉に力が入り過ぎて、手足がつっぱったり勝手に曲がってしまったりする状態です。
主な症状は、「手の指を握ったままで開きにくい」「肘が曲がったままで伸びづらい」「足の先が足の裏の方に曲がってしまう」などです。
痙縮があると、少しの刺激で筋肉に異常な力がかかってしまい、痛みが生じますが、ボツリヌス療法で、手足の筋肉のつっぱりを和らげ、痛みを緩和する効果が期待できます。
また、ボツリヌス療法とリハビリテーションを組み合わせることで、相乗効果も期待できます。ボツリヌス療法によって手足の筋肉が動かしやすくなるため、リハビリしやすくなるのです。
脳ドックについて
脳ドックとは、脳に関する疾患の発見や疾患リスクの早期発見のために行う、頭部の健康診断です。当院ではMRIを用いて検査を行います。
脳ドックでは、脳梗塞や脳動脈瘤などの脳血管障害(脳卒中)や脳腫瘍、認知症などの疾患が見つかることがあります。また、頭の血管が細くなっていないかどうかもわかります。
通常の人間ドックでは脳の検査が十分ではないため、気になる方は脳ドックを受けることをお勧めします。疾患を早期に見つけて治療することは、生活の質を考えるうえでとても重要です。
脳ドックをお勧めする方
- 中・高齢者
- 家族に脳卒中や認知症の方がいる人
- 高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の方
- 肥満気味の方
- タバコを吸う方
病院との連携について
手術や緊急入院、より詳しい検査が必要な場合は、専門の病院に紹介させていただきます。
院長が培ってきた20年以上の臨床経験やこれまでに県内外で築いてきた人脈をもとに、急性期病院、大学病院、リハビリテーション病院と緊密な連携を図ります。
また、診断の結果によっては、眼科や耳鼻科など、必要に応じて地域の他科専門医を紹介させていただきます。
チーム医療について
院内では、医師・看護師・放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・リハビリスタッフ・事務職員が一丸となってチーム医療に取り組んでいます。
医師は脳神経外科と脳神経内科の分野において専門性をもった総合的な治療を行います。看護師は患者様の身近な相談相手として日頃の生活や治療計画をサポートすると共に、心電図検査、採血採取等を行います。放射線技師はCT、MRI、レントゲン検査を担当します。臨床検査技師はエコーなどの生理検査・MRI、理学療法士・リハビリスタッフは脳血管疾患、運動器リハビリ、物理療法などを担当します。事務職員は診療受付のほか、他の医療機関や介護事業所との連携を担当します。診察時に医師に伝えそびれたことや、喋りにくいことは、お気軽にスタッフにご相談ください。